森川家弁当帳
こんにちは、森川家です。
桜から新緑の景色となりGWも過ぎるといつの間にか立夏も迎えていたのですね。旧暦の季節の区切り、若葉が芽吹きなんとなく何でも爽やかに風を感じられる季節となりました。
そして、今日は母の日。母の作ってくれたお弁当を思い出して私も家族に元気を放っている日々です。
施設にいる母に今年は会いに行けず、声だけでもと電話をしました。ちょうど、近くに住む兄弟たちが集まっているタイミングで興奮している様子でした。最近は、大人数だと誰だか判断できないことがあり、自慢の孫の名前もすぐに出てこなくなって落ち込んだりします。それでも小さい頃の写真を見るとしっかり憶えていて、元気ばりばりで70歳近くまで働いていた母は当時の姿がよみがえるのか曲がった背中を一生懸命に伸ばして強がって見せます。38歳で、夫(父)が亡くなり、4人の子どもをひとりで育てあげた母は現在84歳となりました。すでに46年もの間、姿かたちが見えない父を心の支えに生きてきた芯の強い母に「お父さんに会いたいねぇ。どんな風になっているかな?」と話しかけると「わからん」。一瞬戸惑いましたが父は43歳のままの面影のまま、それだけの言葉としてしか表せないほど必死に生きてきた母の素直な気持ちなのだと感じて涙があふれてきました。
子どもたち4人が父の歳を超えて元気でいることができるのも母の自慢の1つのようなので、父の面影が一番若いなんてわからないと言うのも仕方ないかな・・本当に育ててくれてありがとう。